【シュストゥムヴィーノ】は偽クアンスティータと比べてさえ、劣る部分もあり、クアンスティータの後継者として認めない存在がほとんどだった。
 そこへ来て、正統(?)――かどうかは置いておくとして、オルオティーナに正式にクアンスティータの後継者たる【トゥルフォーナ】への道の門戸を開いてもらえた女性が現れたのである。
 心中穏やかでは無いのは無理の無い事だった。
 もし、【トゥルフォーナ】に選ばれてしまったら、自分の地位が奪われる。
 そう不安を感じ、彼女を亡き者にしてしまおうという考えを持っても仕方なかった。
 そもそも、自分の地位を脅かされるくらいで暗殺に踏み切ろうとする考え自体がクアンスティータの後継としてふさわしく無いのだが、【シュストゥムヴィーノ】はそれに気づかない。
 ただ、自分の地位が脅かされる事に恐怖し、抵抗を試みるのみだった。
 旅を続ける【エクシトゥス】に向かい、刺客を差し向ける。
 【問装(もんそう)】という力を使う刺客を。