間もなく、沙玲が、
「ひいおじいさま。
 お呼びでしょうか?
 沙玲です。
 お加減は大丈夫ですか?」
 と心配そうにして入って来た。
 利圏は、
「おぉ……
 我が愛するひ孫よ。
 その顔をよく見せておくれ。
 お前は私の希望。
 果たすべき夢の結晶だ。
 私にとって何より代えがたい存在。
 愛しておるよ。
 誰よりも。
 何よりも。
 大切だ。
 だから、私の夢を叶えておくれ。
 私の代わりに。
 これから、お前に話しておきたいことがある」
 と言った。