01 準主人公 描堂 沙玲(びょうどう しゃれい)


 最強の化獣(ばけもの)クアンスティータを引退へと導いた少年、芦柄 吟侍(あしがら ぎんじ)の冒険は終わった。
 クアンスティータに影響を及ぼす存在など居ないと思われていたが、吟侍はその固定観念を覆した。
 クアンスティータを変えた。
 その事は誰もが驚いた。
 実現不可能。
 それを可能としたのだから。
 そんな彼は惜しまれつつ、クアンスティータ同様に引退への道を選択した。
 彼には芦柄 くあんとなったクアンスティータとその姉となった芦柄 くあす(クアースリータ)を芦柄 カノンと共に面倒を見るという仕事がある。
 これからはそれに専念したいと最強の英雄の座を降りた。
 クアンスティータの乳母(うば)にして摂政(せっしょう)を勤めていたオルオティーナはクアンスティータと共に彼の事も惜しんだ。
 クアンスティータの後継者を求める動きがあり、芦柄 吟侍もまた、自身のフェイバリットアビリティーである【答えの力】を使って同じく後継者を用意した。