まるで保護者の様だ。
 踊詩は、
「えー?面倒臭いよそれ。
 おいらっちは趣味に生きたいんだよね~」
 というと、【化形の少女】は、
「はいはい、そこ、掃除しますからどいてくださいね」
 と言ってぱたぱたとはたきを続けるのだった。
 そんな答えは聞きたくないという態度だった。
 【化形の少女】は【愛裏女銘シリーズ】の元になったという女性という存在にも会ってみたかった。
 お話して見たかった。
 踊詩がその女性の名前は【ニズ・クォトヌァール】だと教えてくれたが、彼の名前が【記入用紙】からもじったものであるようにこの名前も【似ず】と【異なる】から適当にもじったものである事は解って居る。
 なのでどこまで本気なのか解らないのだ。
 ただ、【ニズちゃんならお嫁さんにしても良い】と言っている。
 踊詩が【ニズちゃん】とやらを彼女として連れてきてくれるのが理想なのだが、この唐変木は自分の趣味の世界にどっぷり浸かってしまっている。
 地球で例えるならば、引きこもりの様な状態だった。
 なんとか、踊詩を世の中に出さなくては――
 芦柄 吟侍からの手紙は彼を世に出す良い機会だったのだが、肝心の彼は手紙を読みもしなかった。