だが、【答装】は別だ。
 【答えの力】と同等の何かだと言う事だが、それの所有者?は、未知御 終主という全くの無名の存在。
 吟侍相手に【答えの力】を奪うより、よほど楽な仕事に見えるのだ。
 だから、彼はならず者達に狙われるのだ。
 もちろん、ならず者達は【答装】を手にするという事で降りかかる事については何も考えていない。
 それどころか、何かあるとは想像だにすらしていないのだ。
 想像力が欠落しているからこそ、軽はずみにその何かを奪おうと動くのだ。
 大きな力?を求めれば、それだけ、大きなリスクがつきまとう。
 ならず者達はそれを考えるだけの知能が無かった。
 悪く言えばバカな愚か者だったという事だった。
 そんな、ならず者達の非道な暴力は続く。
 こういう手合いは手加減というものを知らない。
 考え無しに振るった暴力がどういう結果をもたらすか想像すら出来ないのだ。
 だから、愚かな愚行は続く。
 このまま行けば、終主が死ぬまで続けるだろう。
 だから、生きて回避するために、終主は自力でなんとかするしかない。
 彼は決意する。
 これは、【僕自身の問題だ】――
 吟侍の言う、【暗い奴】――それは彼――【未知御 終主】を指す言葉だ。