吟侍は、答えた。
「やめとくわ。
 おいらはそんな柄じゃねぇし、クアースリータとクアンスティータ――今は、くあすとくあんだけどな。
 この手のかかる双子を育てなきゃなんねぇし。
 おいらはそれで手一杯さ。
 どうしてもってんなら、おいらの後継者への手紙かなんかを用意しようか?」
 と。
 オルオティーナは、
「手紙?後継者が見つかったのか?」
 と尋ねると、吟侍は、
「いや、見つかってねぇよ。
 そもそも、おいらの後継者なんて必要かどうかもわかんねぇしな。
 だけど、クアンスティータの後継者にとってのおいらの役割を果たす存在がいるかも知れねぇなら、おいらの【答えの力】で、手紙を書くさ。
 【答えの力】は知ってるだろ?
 答えを探す力だ。
 為すべき形に変化する無形の力で、どんな形態にも変化する力だ。
 投げ技にもなれば、打撃技や放出系にもなる。
 効果も求める結果によって変わる力だ。
 当然、手紙を書くのにも利用出来る。
 ってことで、おいらの後継者っていう答えを手紙にして書いておくよ」
 と言った。