今更ながらに、自分のしている事が恐ろしかった。
 結婚式を迎える女性がマリッジブルーになる様に、【エクシトゥス】もまた、クアンスティータの後継者になろうとしている時に憂鬱になっていたのだった。
 言ってみればこれは、【クアンスティータ・ブルー】とも言える症状だった。
 【エクシトゥス】は、
「いけない――これは、私が決めた事。でも、迷いは吹っ切ったと思ったけど……」
 とつぶやいた。
 しっかりしている様で、【エクシトゥス】も若い女の子。
 不安は隠し通せるものでは無かった。
 不安を紛らわせるために、彼女は吟侍やカノンの代わりになる存在を探して、旅をする事にした。
 期限は、1年1ヶ月24日――
 彼女の冒険はこれからはじまるのだった。


続く。