彼女は、諦めなかった。
 クアンスティータの後継者を探して奔走していた。
 それでも手が届かなかった事が、ついにやって来てくれたのだ。
 これを喜ばずして、何を喜べというのであろうか?
 オルオティーナは仕事の忙しさをうれしさとして受け止めたのだった。
 何か大きな事が起きるまで後、1年1ヶ月24日――
 その時が来たら、何が起きるのかは誰も解らない。
 だが、【エクシトゥス】が言っている事が事実であれば、【成り上がるクアンスティータ】の誰かと【クアンスティータの子?】である【クエニーデ】はどちらもクアンスティータの力を継承するまさしく最強の双子という事になるだろう。
 クアンスティータが2核居る――
 複数の本体と側体を持っているだろうが、そういう意味ではない。
 クアンスティータの後継者が2核居るという事だ。
 一核でもあらゆる所に大きすぎる影響をもたらしたクアンスティータだ。
 今度は二核――
 その影響の大きさは想像すら出来ないものとなろう。
 それ以外にも【天下るクアンスティータ】の候補が三名。
 【成り上がるクアンスティータ】の候補として、【エクシトゥス】が居る。
 これはかつて無いほどの大騒ぎになりそうだった。
 オルオティーナは武者震いの様な感覚を持ったのだった。