それに【世界他外】と言えば、クアンスティータが所有している場所だ。
 それが、鳶が油揚げをさらうがごとく、【神超存】が自らの上の存在として据えるなど、あって良いものかと憤慨しているのだった。
 だが、オルオティーナにはそれを邪魔することは出来ない。
 力が【神超存】には及んでいないというのもあるが、あったとしても、力をつけようとしている者の足を引っ張るというやり方はクアンスティータの考えとは相反する行為だからだ。
 それは、1番の化獣ティアグラと7番の化獣ルフォスに対する反応でも明らかだ。
 クアンスティータの力を利用しようとしたティアグラは冷遇され、怯えながらも、クアンスティータに挑んで上を目指そうとしたルフォスは評価されていた。
 つまり、クアンスティータは自身の座を脅かそうとするものに対しては寛容であり、自分の力を悪意を持って利用しようとしている者に対しては嫌悪感を示すという事である。
 では、【世界他外】から、自らの上の存在を顕現させようとしているのはクアンスティータの力を利用しようとしている事ではないのか?
 それは微妙だが、考え方の差であろう。
 ティアグラは自らの野心のため悪意を持って利用しようとしていた。
 だが、【神超存】は別だろう。
 あの存在は秩序を守るため、強い存在を作ろうとしているのだ。
 例え、自らが、下の位になろうとも――