クアンスティータの乳母だった者として、それも考えるようになったのだった。
 もし、そうなると、やはり、クアンスティータの後継者もクアンスティータの様に引退の道をたどってしまうのか?という不安もあるのだが……
 だが、これはクアンスティータやクアンスティータの後継者の世話役としての悩み――特権でもある。
 これはこれで楽しむべきことなのやも知れぬなと彼女は思い、ほほえむのだった。
 そのほほえみは主に、まだ、存在していないクアンスティータの後継者に向けられたものだ。
(妾は待っておりますぞ……)
 オルオティーナはそう思い、存在していない新たな主に向けて思いを馳せるのだった。


続く。