08 世界他外(せかいたがい)


 オルオティーナは【超吟侍】達の報告を受けていた。
 如何に【超吟侍】達と言えども、更に上の場所である偉唯位場(いゆいば)や何抜違至(かぬいし)には全く届かないと言う事だった。
 だが、世界他外(せかいたがい)までならば、なんとか理解するに至ったという事だった。
 9418名の【超吟侍】――その中の一名の報告を例に挙げてみよう。
 全員を【超吟侍】と表現するのには無理があるので、その報告をしに来た【超吟侍】は、8367番目に帰還した【超吟侍】なので、仮に【超吟侍№8367】とするとしよう。
 【超吟侍】は帰還した順番の早い者から順番に【超吟侍№1】から【超吟侍№9418】と呼称するという事にする。
 【超吟侍№8367】によると、世界他外とは――
 宇宙世界で言う宇宙空間――仮に【他外空間(たがいくうかん)】と呼称しよう。
 宇宙空間は真っ暗な世界だ。
 それに対して【他外空間】は【超吟侍】の目には白く映っていたという。
 完全に白だとは断定出来ない。
 あくまでも【超吟侍】の目には白く映っていたというだけなのだ。
 と言うのも人間の視覚情報には限界がある。
 人間の目には見えない色もあるのだ。
 そのため、人間は近いイメージの色などで代用して物を見る事になる。
 錯覚の一つであるが、人間という不完全な存在である以上、そうするしかないのだ。
 これは吟侍という存在を超えた【超吟侍】であっても例外ではない。
 見えない色というものは確実に存在するのだ。