だが、それを良しとしない者は無数に存在した。
 理由――それは、クアンスティータの力=最強の力だからだ。
 決して揺るがない最強の力が消えると解っていてそれを黙って見ているという手は無い。
 あわよくばその力を手にしようという者は数え切れないほど存在した。
 その争いはもはや、宇宙世界という単位を超えつつある。
 その上の世界他外(せかいたがい)という単位に入りつつあった。
 それは同時に、クアンスティータの力を受け継ごうとしていたものが制御仕切れていないという事を意味していた。
 本来、宇宙世界に住む者にとっては、手の届かない位置にあった世界他外――そこに到達しようという事はクアンスティータの時代を超える動乱の時代になる可能性を秘めていた。
 それをおさめるには、クアンスティータの力は正しい後継者に引き継がねばならない。
 適任者はいるのか?
 それも解らない。
 ただ、クアンスティータの力が消える事無く、保存され、それが使われる時を待っている状態になってしまっているという事だけは確かだった。
 クアンスティータの力はまだ、表舞台に登場していない。
 影に、裏に、見えない所に、歪みに、どこかに隠れてその時を待っている。
 力自体の姿こそは見えないが、クアンスティータの力を狙う多くの者達は、どこかにクアンスティータの力が眠っている事を知り始めた。
 その文句なく最強の力を巡ってそれぞれが動き出したのだった。