今回に限っては倒す事が目的じゃない。
 参考資料となるものを写真に撮ってくることが大事なんだ。
 次はカギのありかだ。
 物語にちなんだ世界観になっているのであれば、恐らくは、辺鄙な国の王子がプリンセスに変装した時に招かれたダナ姫の寝室が怪しいだろう。
 だとすれば僕が目指すべきはお城の寝室だ。
 目的さえ、推測がつけば、長居するつもりはない。
 さっさとカギを取って来て、【25番目の扉】を閉じれば僕のテストモデルとしての役目を終える事が出来る。
 その後は【24の扉】も一つずつ閉めて行って、それから、本丸である【13の窓】だ。
 やるべき事は見えている。
 後は、一つずつこなして行くだけだ。
 僕は淡々と行動した。
 【25番目の扉】の奥の世界にある大きなお城を目指し、寝室を探した。
 すると、やはり、寝室だと思われる場所にそれを守る悪魔と共にカギは置いてあった。
 ダナ姫の置物があった場所にカギが置いてあった。
 僕は悪魔をかわし、必要な写真を撮ったら、すかさず、カギを奪うと一目散に扉の所に帰っていった。
 追ってくる悪魔達が扉にたどりつく前に扉を閉めてカギを閉める。
 完璧だ。
 僕は完璧に仕事をこなした。
 これがクルワ姫だったら、僕を褒め称えてくれただろう。
 彼女はとても優しいからね。
 平民出身の僕にだって分け隔て無く、褒める時はちゃんと褒めてくれるはず。