今回消えたプリンセスの関係者もやはり必死に探しましたが、やはり、1年前と2年前の時と同様に所在は判明しませんでした。
 さすがに3人目のプリンセスが消えたというとおかしいと思うのが普通ですが、またしても誰も怪しまないで事が終わろうとしていました。
 来賓達が怪しまないというのは理由がありました。
 ダナ姫の親族は食事にある薬を混ぜていました。
 辛い事を記憶から消してしまうという薬です。
 その食事を食べた来賓達はプリンセスが消えるという辛い出来事も忘れる様になっていました。
 所が、ダナ姫の親族にとって、今回は予想外の出来事がありました。
 とある辺鄙(へんぴ)な国の王子がダナ姫の親族が用意した食事を一切取らなかったのです。
 その王子はその時、たまたま、お腹を壊しており、食事は食べるふりをしていたのです。
 ダナ姫の親族も辺鄙な国の王子なので、さして気にしていませんでした。
 そして、3人目のプリンセスが消えた事件が起きます。
 来賓達は慌てますが、やがて何事も無かったかの様に、静まり帰ります。
 辺鄙な国の王子がいくら訴えようと誰も気にしなくなりました。
 辺鄙な国の王子は、これは怪しいと思う様になります。
 辺鄙な国の王子は1年をかけてダナ姫の親族の事を調べ上げる事にしました。
 すると奇妙な事が解ってきました。
 誰もダナ姫というお姫様をその目で見た者が居ないという事です。
 ダナ姫の誕生パーティーは3回行われていますが、誰もダナ姫の姿を見た者はいません。
 最初のパーティーが0歳だとすると、生まれたばかりなので、パーティーには出席しないという事も考えられますが、3回目だと2歳です。
 顔くらいは出しても良いものの様にも思えます。
 他にも奇妙な事が解りました。
 ダナ姫の親族です。