05 25番目の扉


 僕は【24の扉】の1つを閉めるための冒険に加わったと言ったが、実はすんなりと加われた訳じゃ無い。
 元々、幽閉の身だった僕だ。
 ただで王家の人間に信頼されろという方が無理な話だった。
 僕には一つ、レクタ姫の勇者となる前に試練が用意された。
 その試練とは、【24の扉】へのテストモデルをやれとのご命令がくだった。
 擬似的に【25番目の扉】を作りだし、他の勇者達が冒険の参考にするために僕はそこに1人で乗り込んでカギを取ってこないといけないらしい。
 もちろん、【25番目の扉】は擬似的なものなので、本物の【24の扉】と比べれば遙かにましな作りとなっているらしい。
 扉の概要(がいよう)を他の勇者へ伝えるための冒険をしてこいと言われたのだ。
 それが、僕がレクタ姫の勇者になるための条件だった。
 僕としては、それがクルワ姫を助ける事につながるなら受けるしかない。
 こうして、たった1人での疑似冒険に出るのだった。