僕は考える。
 このまま、貴女と意見を対立させていても、状況は悪化するだけだ。
 好転などしない。
 むしろ、どちらも手遅れになるだろう。
 それならば、レクタ姫の宿命を解決させて、クルワ姫の宿命に馳せ参じれば、どちらも救えるかも知れない。
 だが、僕がレクタ姫の件に取りかかっている間、貴女はたった1人で耐えるというのか?
 耐えられるというのか?
 人知れず苦しみ、命を落とすのでは無いか?
 いや、違う。
 心優しい貴女の事だ。
 何が何でも、世界を救ってから、人知れず消えて行く道を選ぶのだろう。
 そんなのは嫌だ。
 そんな事はさせない。
 僕は貴女に生きていて欲しいんだ。
 笑って居て欲しいんだ。
 困った様な笑顔じゃない。
 心から笑って欲しいんだ。
 だから、僕が頑張るしかない。