誰の手助けも求めない貴女を放って置いて、レクタ姫への手助けは出来ない。
 僕はその事を必死に訴える。
 僕が必死に何か言っても、僕自身は囚われの身。
 何がどう変わるというものでもない。
 でも、貴女を助けたいという気持ちは変えられない。
 その事は貴女に解って欲しい。
 そう言う僕に貴女は悲しそうにほほえむ。
「お願いします。貴方さえ、姉を助けに行ってくださると思っていただければ、私は貴方をここから出す事も出来ると思います」
 と言い、なおも姉への助けを懇願する。
 僕は貴女を、
 貴女はお姉さんを思うが故に、意見はいつまで経っても平行線だった。
 優しい貴女だから助けたいという僕の気持ちは貴女にはいつまでも伝わらなかった。
 いや、伝わっているのかも知れない。
 伝わっていてなお、貴女はお姉さんのために、僕を送り出そうとしているんだ。
 貴女はそういう人だ。
 とても優しいから。
 自分より、まず他人を思う人だから。