だから、そうしているのだ。
 不幸なのはクルワ姫だけではないのだ。
 政略結婚という宿命から逃れられない姉のレクタ姫もまた別の意味で不幸でもあると言えるのだ。
 だから、姉を助けて欲しい――そう、願われては助けるしかないじゃないですか。
 貴女の事も大切ですが、貴女の身内に降りかかる不幸を救って欲しいと願われたら、それを叶えるしかないじゃないですか。
 でもそれは、同時に貴女を見捨てるという事でもある。
 僕にそれを選択させるのですか、貴女は?
 僕は運命を呪った。
 ――約束です。
 貴女の背負った宿命も聞かせてください。
 僕は彼女にそう告げた。