それを聞いてしまうと切なくなってしまう。
 どんなに僕がクルワ姫を想おうと、その愛情は姉のために使って欲しいと彼女は言うのだ。
 頼って欲しいと願う僕に、クルワ姫は彼女と姉が背負った二つの宿命の話をしだしたのだった。
 クルワ姫の宿命は、【13の窓】と言い、姉のレクタ姫の宿命は【24の扉】だと言う。
 光と闇、表と裏の両方の宿命に打ち勝たねば、この世界は守られないという。
 僕はその後にクルワ姫の宿命の話も聞かせてもらえるという約束で、表のレクタ姫の宿命も聞く事にした。
 全ては、リーネア王国建国に始まった。
 王国の始まりとは多くは力を持っていた山賊、海賊等から発展していた。
 リーネア王国も王国となる前は空賊(くうぞく)と呼ばれる組織だった。
 リーネア空賊は代々、双子が長を務めていた。
 どちらかが死亡しても残った片割れが、子を産ませ、双子を擁立し、新たな長とする事で生きながらえて来た部族だった。
 そんなリーネア空賊は王位を掴むために、禁断とされていた光と闇、二つの禁忌に触れる行為をした。
 結果――リーネア空賊はリーネア王国として発展したが、同時に大いなる呪いを受け継いだ。
 リーネア王国に双子が生まれし時、その世界は光と闇の禁忌により滅ぼされる可能性があるという呪いだ。
 双子が誕生した時、その双子は光と闇の呪いを受け、その戦いにどちらかでも敗れれば、世界は滅びるというものだった。