03 表の世界の24の扉


 僕が幽閉されてから1月は経っただろうか?
 あるいは2月か?
 周りが暗いので時間の感覚が良くわからない。
 だけど、それくらい経ったある日、表の世界では何やら動きがあった様だ。
 推測するに、レクタ姫との結婚をかけた冒険計画がいよいよ始動するのだろう。
 僕には関係ない。
 僕はレクタ姫よりも、クルワ姫の方が大事だからだ。
 レクタ姫の幸せよりもクルワ姫の幸せを考えたい。
 レクタ姫の事はどうでも良い。
 僕は、クルワ姫のためになる行動をしたいと彼女に伝えた。
 すると、彼女は少し悲しそうに、
「私だけではありません。姉もまた、宿命を背負っているのです。だから、姉のことを嫌わないであげてください」
 と言うのだった。
 クルワ姫が言うには、自分も確かにある宿命を背負ってはいるが、姉のレクタ姫もまた、別の宿命を背負っている。
 自分は力を持って生まれたが、姉にはそれがない。
 だから、味方が必要なのだと。
 どうか、自分を思ってくれるのであれば、姉を助けて欲しい――そう、言うのだ。