実力者は【ラティオ・ステルラ】へ渡る時に必要な宇宙船に乗ることを許可されるという話じゃ。
 宗史郎殿の今ある条件で、【ラティオ・ステルラ】へ行くにはその方法しかない。
 当然、借り物の力である【ウォーコイン】で示しても認められる事はなかったじゃろう。
 それが解っておるから、【ジギャク】は宗史郎殿の手から、【ウォーコイン】を奪い去ったのじゃ。
 力を示せれば良し。
 示せなければ、未熟者として、最低でも一ヶ月はそのテストを受けられぬと言う。
 我は宗史郎殿にその事を説明した。
 もはや、宗史郎殿に答えを見つけてもらうという段階は過ぎておる。
 それよりは、【ラティオ・ステルラ】に向かうために必要な試練に集中して欲しいと――そう、思うたのじゃ。
 宗史郎殿は、
「なるほどな。力なき者は去れ――そういう事か。上等じゃねぇか。挑戦してやるよ。待ってろよ、くそったれ共」
 と言った。