我は、
「宗史郎殿。腕試しなどしてみてはいかがだろうか?我は大きな動きを探る力を持っておる。宗史郎殿はまだ、ご自分が何者かを理解されてはおらぬ様であるし、自分を知る意味でも自分を知るための戦いというのをやってみてはいかがであろうか?」
 と言った。
 宗史郎殿は、
「さっきも言っただろう?俺は好きに行動したいんだ」
 と答えた。
「それはそうなのだが……」
「――とは言っても、確かに、この世界に来て何の目的も無く、ただぶらついていても始まらねぇな。何となく面白くねぇが、お前の口車に乗ってやるか。って言ってもこれはお前が言ったからじゃねぇからな。俺が俺の意志でお前の口車に乗るって事を選択したんだ。それは忘れるなよ?」
「それでかまわぬよ。我としては、宗史郎殿を立身出世させたいだけなのじゃ。それが我の言う事に従ったものであれ、宗史郎殿がご自分で決意された事であれ、どちらでもかまわぬのじゃ」
「その言い方はちょっとひっかかるが、まぁ良いか。お前の口車に乗ると言ったからには、お前のしたいことを聞かせてもらおうか?動くのはそれからだ」
「そうじゃな。まずは、我が探った情報から宗史郎殿に伝えねばならぬな」
「そうしてくれ」
「うむ。では、我が見たのは、神の目線という力で大きな力を持つ存在が動けば我の視界に入る事が出来るというものじゃ。我はレベル10の目線まで持っておるが、隠しても宗史郎殿には気づかれるやも知れんので申すが、引っかかったのはせいぜい、レベル1だけじゃ。やはり、この名も無き星の上では大した存在はそうそう居そうもないようじゃ――もしくは、居ても動かぬという事じゃな」
「まぁそうだろうな」
「レベル1と申してもピンからキリまであってな。我は数百ほど確認出来たレベル1の中より、比較的ましな存在の動きに注目したのじゃ」
「ほう、それで?」
「そこでなんじゃが、我はその存在の事を宗史郎殿に話して聞かせる事も出来るが、冒険の醍醐味としては知らずに訪れてご自身の力で状況を知り、勝つという方法もある。宗史郎殿はどちらを希望されるか?」