良し、これで行こう。
 あれこれ選り好みしていても始まらぬ。
 ご主人には派手に打ち上げ花火でも上げてもらえば、相手の力量不足は何とでもなるであろう。
 そう思うた我は、
「宗史郎殿、これからの行き先なのですが、どのようなお考えでいるのです?」
 と聞いて見た。
 我が目的地を決めてしもうては意味が無いのでな、それとなく、我が選んだ相手の方向に足が向くように会話を通して導いてみようと思うたのじゃ。
 宗史郎殿は、
「何を企んでるんだ?」
 と聞いて来た。
 我は、
「うっ……」
 とつい、唸ってしまった。
 さすがはご主人。
 我の考えはお見通しか。
 ならば、それならそれで正直に言うまでじゃ。