じゃが、それは強制されてするものでは決してない。
 自分の意志で行かねば意味をなさぬ。
 我に強制されて行くのであれば、それはそれだけの男であったと言う事じゃ。
 恐らく大成はせぬだろう。
 それよりも、自らの意志で行く決意をしてこそ、本当の意味での英雄の道は開けてくるというものじゃ。
 嫌々行って英雄になるなど無理があるからな。
 そういう意味では期待以上のお方でもあるとも言えるやも知れん。
 恐らくはじゃが……。
 まぁ、しばらくは宗史郎殿につきおうて、この無名の星をぶらつくというのもありじゃの。
 新たな命は与えたばかりなのじゃ。
 慌ててどうこうせいと言う方がおかしな話なのじゃ。
 まずは、しっかりと自分という者を見て、それから、動いた方が良い――と、そういう訳なのじゃろう。
 我としたことがこの様な事にも気づかぬとは――
 我ながら半端物であると言えるのじゃろう。
 はてさて、この先どうなる事やら――
 まずは、のんびり、宗史郎殿とこの星の散策に出る事にしようぞ。