【語祖】達はさらに言葉を紡ぐ。
 今度は、【腐敗人馬王(ふはいじんばおう)】を称える言葉だ。
 それに呼応して、無数の人馬達が姿を現す。
 名前の通り、腐敗したような姿形だ。
 腐敗人馬達の側から、周りが腐り始めている。
 かなりの距離があるにも関わらず、酷い匂いがフェンディナ・マカフシギの鼻孔(びこう)を刺激する。
 フェンディナ・マカフシギは、
「うっ……」
 とうめく。
 フェンディナ・モークェンは、
「うっとうしいわね……あっち言ってもらいましょうか……」
 と言うと、腐敗人馬の集団と【語祖】の集団の背後に巨大な扉を出現させた。
 フェンディナ・モークェンは、
「彼の者達を何処かへと飛ばしなさい」
 と言うと、扉が開き、そのまま、敵を扉の奥へと吸い込んでいった。
 フェンディナ・マカフシギは、
「ど、どうなって……?」
 と聞くと、フェンディナ・モークェンは、
「邪魔だから、どこかに飛ばしたのよ。どこかは私も知らないわよ。どこかじゃないの?」
 と無関心な言葉を言った。