言ってみれば、【話祖】をかなり劣化させたのが【語祖】と呼ばれる存在だった。
 フェンディナ・マカフシギの頭に巣くっている10番の化獣、ティルウムスの持つ本棚の勢力も本に書かれている存在を作り出せるという力があるがそれとは少し異なる力になる。
 【語祖】は希少種族と呼ばれ、現界の全宇宙に1500名に満たない数しか存在しないと言われていた。
 【話祖】の紛い物――日陰者である彼ら彼女らはクアンスティータが誕生した現界に居る事が出来ず、ロスト・ネット・ワールドに流れて来たのだろう。
 血縁関係は全く無く、あるとき、突然変異として【語祖】の力を得るようになるため、どの存在が【語祖】だという表だった特徴は無い。
 別の種族でもある日、突然、【語祖】になるのだ。
 ただ、その能力が【語祖】だと証明する唯一の手段だと言える。
 【語祖】は【話祖】の様に言葉を紡ぐ事によって自分に味方をする存在を作り出す。
 先制攻撃として、フェンディナ・マカフシギに白昼夢を見せる怪物を呼び出し、眠りの中に誘い込み、殺そうと思っていたのだろう。
 【語祖】自体の戦闘力は大した事は無いが、問題は【語祖】により作り出された存在だ。
 【語祖】が何を考え出すかわからない上に、放っておくと宇宙を破壊するとまで言われた邪悪な存在と言われているのは生み出された存在による被害が現界では甚大なものだったからでもある。
 それが、十五、六名でチームを組んでフェンディナ・マカフシギに攻撃を仕掛けて来ているのだ。
 こちらとしても対処を取るしかないだろう。