ただ、待っているのも時間がもったいないので、一人だけ、交替で【ジェーニヴィライ】の制作に付き合って、残る二人は手っ取り早く、賞金稼ぎをして、【イクストーヴァス】を買うためのお金を用意していった。
 片っ端から賞金首を取っていったので、もう、かなりの金額が貯まっていた。
 もう、【イクストーヴァス】を買ったとしてもかなりのおつりが来るくらいまで貯まったので、三人で待つことにして、2日――いっこうに終わる気配が無い。
 【ジェーニヴィライ】が18体目の制作に取りかかろうとした時、しびれを切らしたエカテリーナが、
「もう、良い。邪魔をしたな」
 と言って出て行こうとすると、【ジェーニヴィライ】は、彼女にすがりつき、
「あと、一体――後、一体だけ作らせて。お願い……」
 と涙目になって訴える。
 エカテリーナは苦虫をかみつぶした様な表情になり、
「――わかった、わかったから放せ。後、一体だけじゃぞ……それ以上は待たん。出来なければこの話は反故(ほご)にするぞ」
 と言った。
 【ジェーニヴィライ】は、パァっと明るい表情になり、
「ありがとう。全身全霊を持って制作するわ」
 と言った。
 初めからそうして欲しいと思ったのだが、それを言っても始まらない。
 ソナタ達三人娘は、最後の一体の完成を待つことにした。
 予定ではこの日の内に終わる――そう思っていた。
 だが、次の日になってもその次の日になっても【イクストーヴァス】は完成しなかった。