ソナタ達は【イクストーヴァス】の制作過程を見ていたが、見事と言うより他、なかった。
 存在を作り出す力を持つ存在は数多く居るが、【ジェーニヴィライ】の技術は群を抜いていた。
 ソナタ達は吟侍への手土産として、この【イクストーヴァス】を一体、譲り受けたいと思っていた。
 噂で、腕の良い職人がいると聞いて来てみたら、予想を遙かに超える腕前で、ソナタ達は思わず、舌を巻いた。
 ――にも関わらず、【ジェーニヴィライ】はその出来に満足出来ていないのだ。
 これは売り物にならないと嘆いているのだ。
 吟侍への手土産としてはこれでも十分過ぎるくらいなのに何がそんなに不満なのかがわからなかった。
 確かにクアースリータや【ソルテリアー】あたりと比べるとかなり見劣りする出来だが、あんなものと同等の作品が早々出来る訳がない。
 制作者が満足いっていないので、譲り受けるための交渉に入れず、ソナタ達は立ち往生していたのだ。