対して、ディアマンテは吟侍に対する遠慮から、攻撃に勢いが無い。
 この状態はパーティーにとっての大ピンチと言えた。
 いかにディアマンテと言えども一人では荷が重い。
 そんな感じの戦いになっていた。
 ディアマンテも頑張っているのだが、憧れの吟侍への攻撃はどうしても緩くなる。
 たまらず、クェスも戦いに参加する。
 彼女は捕まえた相手の能力を一つ、封印する力を持っていた。
 クェスは吟侍に取り付き、吟侍が受けた【カステヘルミ】の洗脳術を封印しようとした。
 だが、【カステヘルミ】の能力浸透度は強大であり、クェスの力だけでは、洗脳効果を半減させるだけが精一杯だった。
 吟侍はクェスを振り払おうと彼女に手を伸ばそうとする。
 その一瞬の隙をディアマンテは見逃さなかった。
 ディアマンテは、
「吟侍様、ごめんなさい」
 と言って、吟侍の唇を奪った。