第二本体、クアンスティータ・ルーミスを生み出すためにだ。
 第二のニナ――ニナ・カエルレウスはこのロスト・ネット・ワールドに居るのだ。
 だから、怪物ファーブラ・フィクタはロスト・ネット・ワールドに来ているのだろう。
 第一のニナ――ニナ・ルベルの時の様に、ニナ・カエルレウスも正体を隠し、別名を名乗っているのだろう。
 その辺りの所を【答えの力】を使って探りだそうとすると使いの男は、
「【答えの力】とやらで探ろうとしても無駄な事だ。第六本体の力を少しだけ借りていると伝えて欲しいとも申しておりました」
 と言った。
 吟侍は使いの男を通して、怪物ファーブラ・フィクタの居所を探ろうとしたが、先手を打たれていたようだ。
 第六本体――つまり、クアンスティータの第六本体と言いたいのだろう。
 第六本体クアンスティータ・レアク・デには【答えの力】に対抗する特別な力があるという事なのだろう。
 恐らく、怪物ファーブラ・フィクタはまだ誕生していないレアク・デの力のほんの一部にも満たない力を使ったのだろうが、それでも、今の吟侍の【答えの力】では全く歯が立たないほど強大なのだろう。
 クアンスティータの本体はそれぞれが少なくとも1つ以上の代表的な力を持っているという。
 他の存在が持っていない特別中の特別な力だ。
 【答えの力】を無効化させている力はレアク・デの持つ代表的な力に違いない。
 試しに強引に使いの男に対して【答えの力】を使って探りを入れたが、怪物ファーブラ・フィクタに関する事は何も出てこなかった。
 何もだ。
 使いの男が怪物ファーブラ・フィクタの言葉を述べているという事は何クッションがあろうともどこかでつながっているはずなのに、全くつかめなかった。
 使いの男の他のプロフィールはこれでもかというほど探れたのに、怪物ファーブラ・フィクタの事は何も出なかった。