やがて、【デュジル】1-1が言う様に、敵の気配が感じられる様になった。
 それでもかなり遠距離だ。
 一体、【デュジル】はどの距離から敵対勢力の気配を感じ取っていたのだろう?
 それを思うと、迫り来る敵よりも見学者である【デュジル】や【ラクン・シュアル】との敵対の方が恐ろしいと言えた。
 【デュジル】や【ラクン・シュアル】が敵でも味方でも無いという事はこれからの行動次第で敵にも味方にもなる可能性があるという事だ。
 そんな緊張感の中、ようやく敵対勢力がフェンディナ達の前に姿を現した。
 彼女の中ではかなり遅い登場と思えた。
 それだけ、感知してから登場までの時間が長く感じられたのだ。
 フェンディナ・マカフシギ達に対して敵対意識を持って見ている勢力は、大群だった。
 数える事が出来ないほど、埋め尽くされた大軍勢。
 それら全ての敵意がフェンディナに向けられているかと思うとゾッとする。
 だが、それらの敵意と戦う事は無かった。
 それらの軍勢とフェンディナ達の間にスッと現れた二つの影によって、一瞬にして一掃された。
 その二つの影は、フェンディナ達の方に振り返る。
 それを見た【デュジル】1-1が、
「……あら、貴女たちも来てたの?」
 と言い、更に、
「これで、弱い方の七大ボス5名、そろい踏みって事ね」
 と言った。