どうやら、フェンディナ・ミステリアとのやりとりの時から見られていたようだ。
 本当に全く気づかなかった。
 得体の知れない二つの存在が見る中、何をどう話せというのだ?
 こんな状況ではまともな話も出来ない。
 フェンディナ・マカフシギはそれでなくとも人見知りであがり症なのだ。
 別の意味で緊張するのだった。
 モタモタしていると、【デュジル】1-1は、
「――あら、……貴女がモタモタしているから敵さんが近づいて来たみたいよ。私達は見学者だから、見ているだけ。貴女と敵対するつもりも無いけど、当然、助ける義理も無いわ。ただ、貴女がどう行動するのか見るだけ。どうするの?」
 と言ってきた。
 【デュジル】1-1が言うには敵が近づいて居るとの事。
 フェンディナ・マカフシギはまだ感知出来て居ない。
 少なくとも感知能力に対しては【デュジル】と名乗った存在はフェンディナの上を行くという事になる。
 そのやりとりを見ていたフェンディナ・エラーズは、
「このフェンディナ様も舐められたものね。【マカフシギ】、私達だけでやるわよ」
 と声をかけた。
 迫り来る敵に対して、他の【別自分】を呼び出さず、自分達2名だけで相手をするという意味だ。