確かに【三つ葉】は彼女の本名じゃない。
 彼女の前世、【依良 双葉】の【双葉】に一枚添えて、【三つ葉】と名乗ったのだ。
 ステラは、
「名前を名乗ったら、封印されるって手、よくあることなんで。おじいさん、騙す気、満々な表情してたから、つい……」
 と答えた。
 ステラは未来の世界から過去である現在に渡るに際して、学んだ事があった。
 それは、クアンスティータの恐怖が蔓延していない時代ではだまし討ちや嘘などは頻繁にあることだと聞いていたのでパワーを落として行く事もあり、その嘘を見抜く方法などを学んでいた。
 読心術ではなく【読偽術(どくぎじゅつ)】とも言うべき技能だ。
 邪な考えを隠し持っている存在は直感的にわかるように習得してきたのだ。
 それでも完璧とまでは行かなかったが、その彼女の技能でわかる範囲で【リトサ】という存在はこれでもかと言うほど、嘘で塗り固められていた。
 彼女はすでに、目の前の巨大老人の姿もまやかしだと気づいていた。
 自分を大きく見せようとしている。