だが、代わりに獲物を狙う獣のような気配は感じられた。
 エカテリーナは、
「何かおるぞ……」
 とつぶやいた。
 その言葉に反応するかのように、超巨大ビルの上部を破壊して、十数匹の巨大な龍のようなムカデの様な生物が顔を出した。
 そして、そのまま、超巨大ビル群を破壊しながら、まっすぐソナタ達の元にやってくる。
 ソナタ達は三人で目を合わせた。
 逃げる――という選択肢ではない。
 誰が出るか?――という選択肢だ。
 ステラが、
「私がやるわ」
 と言った。
 ソナタもエカテリーナも異論は無かった。
 ここはステラに任せる事にした。
 ステラは、
「さてと、やりますか……」
 と大して慌てる様子もなく、戦闘準備に入った。
 ステラはかかし――魔導合金兵器アバター/形状記憶異能合金疑似背花変(けいじょうきおくいのうごうきんぎじはいかへん)を出現させた。
 かかしはステラが最も得意とする兵器でもある。
 クアンスティータの背花変(はいかへん)の様に形状を自由に変えて使用する兵器だ。
 ステラは、かかしの形状を変化させ、形を蜘蛛の巣状に変化させた。