あたりを探る吟侍達の前に、複数の存在が現れた。
 見た目は普通の人間とそれほど大差ない様にも見える。
 違うと言えば、手の指が6本ある事だろうか?
 見た感じでは親指にあたる指が片手あたり2本あり、後は、人差し指、中指、薬指、小指の区別がよくわからないようになっている。
 片手のひらの右側と左側で両方握ることが出来るという事だろう。
 目の前に現れた存在が口を開く。
 どうやら共通言語で話せるようだ。
「部外者は持ち物全てを置いて行くか、命を捨てるかどちらかを選択せよ」
 と言ってきたので、どちらも了承出来ない場合、戦うしかない。
 ディアマンテが、
「吟侍様、私が出ますよ」
 と言って、その存在達と戦う事になった。
 ディアマンテが舐めてかかっていたというのもある。
 油断した彼女に拳が一つ当たった。
 ディアマンテは大した事ないと思ったのだが、後で、拳が当たった彼女の左肩が破裂した。
 吟侍は、
「ディアマンテ」
 と叫んだ。
 ディアマンテは、
「大丈夫です、吟侍様。ちょっと、油断しました」
 と答えた。
 ディアマンテは同化している怪物の細胞から即座に再生した。
 だが、相手はただ者ではないという事がわかった。
 当たった拳はただの拳ではない。
 拳に特殊効果を不随させて放っているのだ。
 拳が当たった所で化学反応が起き、ディアマンテの肩を破壊したのだ。
 並の人間であったならば今の一撃で致命の大打撃となっていただろう。