と言う様に、繰り返し、【ナーツンドア】、【ナーツンドア】……という説明を受けた吟侍達だが、まだ、【曼荼羅】の方が聞き馴染みがあるので、言われてもいまいち、ピンとこなかった。
 【アコンルーク】としては敵対する恐れがあるから説明しただけなのだろうが、吟侍にはフェンディナにもらった特殊能力、【ラッキーフレンド】がある。
 なるべく敵とぶつからない様に避けて通る事はそれほど難しく無かった。
 現に、【召喚ナーツンドア】のエリアはほぼ、素通りで通り過ぎる事が出来た。
 後から【アコンルーク】によって、宇宙を表現した【ナーツンドア】は紙のようなものから宇宙を構成しているとされる存在達を呼び出して戦う者達と言われたが、吟侍達は大して興味沸かなかった。
 吟侍達からすれば、それはただの召喚士と大して変わらない様にしか見えなかった。
 それが宇宙を表現していようがいまいが、召喚して兵力とするのは変わらないと思ったからだ。
 【アコンルーク】に言わせれば、【ナーツンドア】の奥深さをわかっていないとの事だが、試しに通りすがる時、ちょこっと【答えの力】で覗いて見たが、興味ありそうな素材は見つけられなかった。
 探ったのが【ナーツンドア871】というブービー賞的立場の【ナーツンドア】だったというのもあるだろうが。
 吟侍は、
「次、行こ、次」
 と言って、さっさとこのエリアを通り過ぎた。