――そう、ソナタ達の感情がおかしくなったのは【アコンルーク】が操作したからであって、決して、【アコンルーク】が宝を手に入れるための行動とフィフティーフィフティーな関係の取引ではなかった。
 だが、【アコンルーク】は、効果は自立型で、例え自分を殺してもこの効果は消えないと言った。
 【答えの力】で探ったが、やはり同じ答えが出た。
 吟侍としては、【答えの力】でこの効果自体を消してしまうという事も出来るだろうし、レスティーは治療のスペシャリストだ。
 優秀な調治士(ちょうちし)である彼女であれば、よくわからない効果を理解し、それを改善もしくは治療する事も決して不可能な事ではないだろう。
 つまり、取引としては成立しないとも思ったが、【アコンルーク】には、ロスト・ネット・ワールドの情報を教えてもらっているという事もあるので、その分だけでも仕事をしようと思う事にした。
 【アコンルーク】の言う、頭一つ飛び出してきている勢力の一つが【宇宙海】の勢力だとすると、それが、十大殿堂のメンバーに関係するという事も考えられる。
 十大殿堂は【総全殿堂(そうぜんでんどう)】やQOHよりは弱いと言ってもそれ以外の存在からしてみればかなりの強者であると言えるからだ。
 ここは一つ、【アコンルーク】の策略に乗せられて見よう――それが【答えの力】で導き出された答えだった。
 吟侍は、
「まぁ良い、あえてあんたの策略とやらに乗せられてやるよ。ただし、気に入らない事があったら、途中でも方向転換するつもりだからそこんとこ、よろしくな」
 と言った。
 【アコンルーク】は、
「まぁ良いでしょ、それで。よろしくね坊や」
 と握手を求めて来た。