その話は置いておいて、さすがに10万以上の勢力、全てを気にする事は出来ないが、その中でもポツポツと頭一つ出て来ている勢力がいくつかあるらしいということだったのでそれを気にしようという事になった。
 ――で、この場から一番近い宇宙にいるのは宇宙海(うちゅうかい)の勢力だという。
 宇宙海とは宇宙空間が全て海の様になっている場所を指す。
 宇宙海からは様々な生命体などが誕生し続けているらしい。
 宇宙海の特徴としては、周りの宇宙を飲み込み、宇宙海の一部にしてしまう事が出来る宇宙だという。
 宇宙海と言っても水ではなく、水の様な何かであり、その正体はわからないらしい。
 吟侍は【答えの力】があって、真実を探し出す事が出来る。
 そうして欲しく無ければ、自分で答えろと【アコンルーク】に真意を問いただすと、どうやら彼女の目的は、その宇宙海にある宝を手に入れたくて、利用できる存在を探していたらしい。
 彼女が言うには、ソナタ達が戻ってもまた、同じように感情が暴走して、もめるらしく、その効果を解いて欲しければ、彼女に協力しろ――そう言いたいらしい。
 現に、本当に一番近い目立った勢力は別にあるが、それを無視して彼女の目指す【宇宙海】の勢力を一番近い目立った勢力として紹介したのだ。
 【アコンルーク】は、
「別に悪い取引じゃないでしょ坊や?私は宝を手に入れ、あんた達は仲間を取り戻せる――Win-Winの関係よ」
 と言った。
 吟侍は、
「どこがWin-Winだ」
 と怒りを押し殺した声で言った。