そんな彼女達に近づく影が――
 見た目はドラゴン――
 だが、少し違う。
 上半身と下半身が別れていて、間に球状の物体が挟まっている――、そう、吟侍達が【アコンルーク】から説明を受けていた【ドラゴッド】が正にソナタ達に近づこうとしていたのだ。
 ドラゴンと言えば乙女が生け贄に出されるエピソードも多い。
 【ドラゴッド】も正に、餌として、ソナタ達を狙おうとしていたのである。
 【アコンルーク】は言った。
「ドラゴンに対する気持ちで戦うと痛い目を見るだけじゃ済まない」
 と。
 パッと見はドラゴン。
 ただのドラゴンであれば、ソナタ達三人娘の敵では無い。
 その違いに気づけるか?
 それが、大事なポイントだった。
 一匹の【ドラゴッド】が三名の前に姿を現す。
 【ドラゴッド】もドラゴン同様に複数の種類が存在した。
 ソナタ達の前に姿を現したのは【ウィンドドラゴッド】という風属性の【ドラゴッド】だった。
 【ウィンドドラゴッド】にも個体名が存在し、この【ウィンドドラゴッド】の名前は、
【ウィンドラ】と言うらしい。
 【ウィンドラ】は、
「我が名は【ウィンドラ】、高等なる種族【ドラゴッド】の【ウィンドドラゴッド】だ。下等生物よ、我が糧となるがよい」
 と言った。