03 【ドラゴッド】と【ドラゴッドル】


 【アコンルーク】はその場に座り、
「さて……何から教えてあげましょうか……」
 と話を始める。
 彼女がまず話したのは、ロスト・ネット・ワールドの強者というよりも、ロスト・ネット・ワールド特有の固有種について話だした。
 まずは、ドラゴンよりも上位の種についてだ。
 吟侍が知っているのは王杯大会エカテリーナ枠にも出ていた【ガート】選手がそうだった師主族ラスティズムというのがある。
 師主族ラスティズムは魔法よりも能力浸透度が高い、稀法(きほう)を使い、しっぽが翼の様になっている翼尾(よくび)ウイング・テイル、肩の部分にある突起物は肩角(けんかく)ショルダー・ホーン、背中の光輪は光円陣(こうえんじん)ライト・サークルという特徴を持っているため、龍族とは異なる特徴をもっていたが、【アコンルーク】が話したのは龍族からの突然変異種で【ドラゴッド】と呼ばれる存在についてだ。
 ドラゴンから変化した存在なので、特徴はドラゴンと似ているのだが、大きな違いはドラゴンの様な上半身と下半身は別々になっており、それをつなげる形で巨大な球状の物体がついているというのが【ドラゴッド】の特徴で、その力は龍族のそれを遙かに凌駕すると言われているらしい。
 【ドラゴッド】はクアンスティータを恐れてロスト・ネット・ワールドに逃げ延びた龍族が環境に適応するために突然変異を起こした種族という事になっている。
 ドラゴンに挑むつもりで【ドラゴッド】に挑むと、しっぺ返しを食らうどころかやられてしまうという忠告を受けた。