すると蜘蛛の子を散らすようにわらわらとギャラリー達は散っていった。
 所詮は、絶対的優位に立ってないと大口もたたけないような小者の集まり、烏合の衆だ。
 吟侍の迫力に気圧されて、あっという間にその場から居なくなった。
 【アコンルーク】は、
「おー、怖い怖い――坊や、なかなかやるわねぇ~」
 と言った。
 相変わらず、吟侍をなめているようだ。
 まるで、本当のロスト・ネット・ワールドのレベルはこんなものじゃないとでも言いたげだった。
 その余裕顔が気に入らないが、彼女にはロスト・ネット・ワールドの情報を教えてもらわねばならない。
 吟侍は、
「知っている事、話してもらおうか」
 と言った。
 その表情は虚仮にし続けるならこっちにも考えがあると言うことを示すようにムスッとしていた。
 【アコンルーク】は、
「言われなくても話してあげるわよ、坊や」
 と言った。
 見た目が幼い少女なので、小馬鹿にされている気持ちが強かった。
 全く好きになれないタイプと言えるだろう。