【答えの力】で【プントラ】の履歴を調べた吟侍は反吐を吐きそうな気持ちになった。
 それくらい下劣な男だった。
 影で色んな悪事に手を染めている。
 吟侍が最も嫌いなタイプの存在と言えた。
 だから、吟侍もけんか腰なのだ。
 【プントラ】は、
「こ、ぶっ殺すっ!!!」
 という言葉が合図となり、まっすぐに吟侍に向かって行った。
 攻撃は単純――ただ、殴りかかるだけ。
 そう思ったが、違った。
 【プントラ】のただ、殴りかかる攻撃に対して、複数の付加価値がついていた。
 殴るだけの攻撃に特殊効果がいくつも発動する。
 【答えの力】で残らず無効化したが、それにしても付加価値の数が尋常ではないくらい多かった事に気づく。
 ただの殴りかかるという攻撃に対してついていた付加価値となる特殊効果の数は百や二百ではきかない。
 四桁はあったのでは?と思うくらい、付加価値がついてきたのだ。
 これが、恐らく、特殊な株式制度で株主が【プントラ】に対して払った株としての力なのだろう。
 株主の数が多ければ多いほど【プントラ】の力や付加価値は増す事になる。
 【プントラ】自身は恐らく殴る蹴るくらいが普通の存在よりも強めなだけの雑魚と呼ぶにも評価が高すぎるくらいの存在に過ぎないのだろう。