つまり、目の前に現れた男と戦えという事なのだろう。
 恐らくは、周りのギャラリー達はこの男の株主でもあるのだろう。
 この男に自身の力を上乗せして賭けているからこそ、この男の勝利を望んでいる。
 株式というよりはギャンブルに近いかも知れない。
 男は株主達の期待に答えるために、吟侍達と勝負し、勝って吟侍達の力を奪うつもりなのだろう。
 そして、それは【アコンルーク】のはかりごと。
 彼女に言いように利用されているのだろう。
 吟侍は、
「おいらがやる。みんなは下がっててくれ」
 と言って一人、前に出た。
 ディアマンテは、
「はい、わかりました吟侍様」
 と言い、レスティーは、
「何かあったら治療は任せて」
 と言い、エクスは、
「カミーロの奴が褒めていた力、見せてもらうわ」
 と言った。
 吟侍は、
「おいらの名前は芦柄 吟侍だ。あんたの名前は?」
 と聞いた。
 対戦相手の男は、
「俺の名か?これからくたばる奴に名乗っても仕方がねぇが、後ろのねーちゃん達は俺の女にでもさせてもらうから、ついでだからお前にも聞かせてやる。俺様の名前は、【プントラ】だ。冥土の土産に覚えておけ。駄賃としてお前の全ての力をもらい受けてやるから安心して死ねや」
 と言った。