エクスが、
「なぁに、あんた、鈍いわねぇ~」
 と言った。
 どうやら、状況を察したようだ。
 吟侍は、
「何だ、エクス、お前さん、これがどういう状況かわかるってのか?」
 と聞いた。
 エクスは、
「わかるわよ。私だって女だもん。それにしても罪作りな男ねぇ、あんた。はっきりしなさいよ」
 と言った。
 吟侍は、
「?何だ?どういう事だ」
 と聞いたら、エクスは、
「――まぁ良いわ。もう少し、大人になんなさいって事よ。子供のままじゃ、痛い目見るわよ」
 と答えた。
 吟侍は、
「なんだ、お前さんもよくわかんねぇ奴だな……」
 と言ったが、エクスは、
「わかんないのはあんたのおつむが小学生以下だって事よ。バカなの?」
 と答えた。
 吟侍は、
「………まぁ、良いか、よくわかんねぇし、――それより、これからの事を決めねぇとな……」
 と話題を切り替える事にした。