だが、ある時、【ソルテリアー】と出会い、一目惚れした彼女は彼を追って者喰い王頂上戦を引退したらしい。
 元々は、大したレベルの存在では無かったようだが、【吸収姫】とは吟侍達が参加した王杯大会エカテリーナ枠に出場していた吸収者(きゅうしゅうしゃ)マンジェ・ボワール族の様に何かを吸収する事に特化した存在であり、同行している【ソルテリアー】のパワーを相当、吸って、彼女自身の力も極端に上がっている。
 吸収し続けても吸収仕切れないほど、【ソルテリアー】の力は膨大なようだが。
 わかった事はそんな彼女のプロフィールくらいだった。
 【ソルテリアー】については全くと言って良いほど読めなかった。
 彼女の事は少しわかったが、【フロリゼル】はもちろん【ソルテリアー】にも吟侍達は用は無い。
 帰ってくれるというのであれば、それは歓迎するべき事だった。
 吟侍達にとってはまだ、【ソルテリアー】のなんだかわからない力がくすぶっている今の方が都合が良かった。
 それは、クアースリータの取り巻きがまだ姿を現さないからだ。
 吟侍はクアースリータとの交渉で取り巻き達は邪魔だと考えていた。
 クアースリータに良からぬ事を吹き込んで吟侍達と敵対させれば、一気に大ピンチとなる。
 それよりは、遊び相手を探したいと思っている状態のクアースリータと直接話をして、なんとか、ロスト・ネット・ワールドの冒険を通じて、もう少し、クアースリータと親しくなれないかと考えていた。