吟侍達は、挨拶もそこそこにクアースリータの場所を感知して、そこに向かった。
 どうやって、クアースリータを説得してロスト・ネット・ワールドに入るか?
 そんな事を思案しながら向かっていると向かった先の宇宙空間にはクアースリータの他に二つの影があった。
 その内の一つは、クアースリータと同じくらいの威圧感を感じた。
 クアースリータは、
「おじちゃん、面白いねぇ~、りーたちゃんと同じくらい力があるみたいだよ」
 と言った。
 その該当する影ではない方の影が、
「そりゃ、ダーリンも同じQOHだもん。あなたにだって負けないんだから」
 と言っていた。
 その光景を見ていた吟侍達は緊張に包まれる。
 おかしい――この光景はおかしい。
 吟侍達は目の前の光景に強い違和感を感じる。
 クアースリータだぞ――クアンスティータの姉であり兄である――
 なのに取り巻きが一名も居ないというのはどういう事だ?
 少なくとも直属の配下くらいは居てもおかしくないのに、敵対しているかも知れない存在2名を前にしてクアースリータただ1名だけとは……
 全員やられたというのか?
 だが、争ったようには全く感じなかった。
 吟侍は【答えの力】で名前などを探ろうとした。