意外だったのはフェンディナだった。
 彼女は自分もついて行くと言うか、怖いから参加しないというかのどちらかだと思っていたが、第三の答えを用意してきた。
 それは、彼女もロスト・ネット・ワールドには行くが別行動を取るという事だった。
 気になる事があるので、別行動したいと言ってきたのだ。
 消極的だった彼女からは予想がつかない答えだった。
 彼女も成長しているという事なのだろうか。
 理由はわからないが、吟侍達と行動を共にしていたら不都合な点があるから別行動をすると言ったのだろう。
 ロスト・ネット・ワールドと言っても広いので、必ずしも全員が同じ目的だとは限らない。
 フェンディナの方で別の目的があるというのであればそれを優先させるべきだろう。
 反対する理由は吟侍にはない。
 となると、現時点でロスト・ネット・ワールドに吟侍と同行する予定なのは、
 ソナタ・リズム・メロディアス第六王女、
 ステラ・レーター、
 エカテリーナ・シヌィルコ、
 レスティー、
 ディアマンテ、
 聖魔妖精エクス/クェスの6名という事になる。
 またしても吟侍以外は全員女性という組み合わせになる。
 ここは一つ、陸 海空の回復を信じて彼にも同行してもらおうと思う吟侍だったが、やはり、クアンスティータが誕生してからそれほど時間が経っていないという状況もあり、海空の様態はとても同行出来るような精神状況ではなかった。
 まずい――このままでは、また女子トークイベントなどがあったとき、居心地の悪い思いをするかも知れないと吟侍は思った。
 なんとか同性の同行者をとは思うのだが、近くにめぼしい男性はいなかった。
 渋々、このメンバーでのロスト・ネット・ワールド入りを決めるのだった。