脱会者も少なからず出ている事から【クトゥーアル】はこの状況を打破し、十大殿堂制度を権威のある殿堂制度にしていきたいと考えているのだ。
 そのためにフェンディナを誘っていたのだが、今は少し違う。
 フェンディナだけでなく、吟侍やエカテリーナ、ステラやソナタ、那遠やレスティーもこの候補にあがったのだ。
 それだけ、セレークトゥース・ワールドに行って帰って来たという事は特別だったのだ。
 ソナタなどまるで相手にされていなかったのに手のひらを返したように、十大殿堂入りを進めてきた。
 ソナタは、
「返事はもちろんノーよ。フェンディナ、あんたからも言ってやんなさい」
 と言った。
 その言葉に促されるようにフェンディナは、
「すみませんが、そのような所に入るつもりは……」
 と申し訳なさそうに断った。
 エカテリーナは、
「なんじゃ、嫌なら嫌とはっきりせい。そなたのそういうところがダメなんじゃ」
 と言い、フェンディナは、
「ご、ごめんなさい……私……」
 と何故か謝った。
 気の弱いフェンディナは高圧的に来られるとどうしても腰が引けてしまうのだ。
 吟侍は、
「なあ、【クトゥーアル】さんって言ったか、新メンバーを集めるよりも、今居るメンバーってのをなんとかした方が良いんじゃねぇか?あんた、ばった物とか言われるのが嫌なんだろ?だったら、今居るメンバーでそいつらを見返してやった方が良いんじゃねぇか?新メンバーを集めるのはそれからだと思うけど?どうなんだい、そこんとこ?」
 と言った。