06 30選定委員会と選考外強者(せんこうがいきょうしゃ)


 吟侍が、味噌ラーメンに続いて、醤油、塩、とんこつラーメンを平らげたころ、新たな訪問者が吟侍達の前に現れた。
 その訪問者は、
「初めまして。わたくし、【30選定委員会】の判定委員、ヨスマミと申します。序列27位の選定委員会所属です」
 と言ってきた。
 一同の答えは、
「は?」
 と聞き返す者が多かった。
 それくらい【30選定委員会】という名前になじみが無かった。
 困惑しているのを察したのか、【ヨスマミ】は、自分達のプロフィールを説明しだした。
 【30選定委員会】――それは№2、№3を決める公的機関の総称だった。
 自分こそがクアンスティータに次ぐ存在だと主張する自称№2や№3が乱立するため、権威ある30団体が№2や№3の実力者を決める事を目的とした委員会が存在する。
 それが、【30選定委員会】と呼ばれる組織だった。
 一般的には、自称№2よりもこの委員会に選ばれた№2の方が実力があるとされている。
 だが、選定委員の方針などにより№2の選考からもれてしまったり、選定委員が存在を確認出来ないなどの例外も少なからずあるため、必ずしも正確であるとは言えない。
 あくまでも公で認められるための組織であると言える。
 この選考委員からもれた影の実力者達を選考外強者(せんこうがいきょうしゃ)と呼び、それは確実に存在する。
 また、30選定委員会にも序列があり1から30番目まで、きっちり決まって、例えば30番の【30選定委員会】が決めた№2より29番の【30選定委員会】が決めた№2の方がより№2に近いとされているという。
 【ヨスマミ】は序列27位(27番)なのでそれよりも更に2つ権威が上という事になる。