エカテリーナは、
「相変わらずゲスなアナウンスよのぅ……」
 との感想だ。
 エカテリーナ以外は何が起きるのかわからない。
 見ていると風船が100個ずつ、運ばれてきている。
 何となくだが、その風船は、液体の入った水風船のようなものだというのが遠目にもわかる。
 吟侍は、
「何だ?」
 と言う表情をした。
 エカテリーナの説明によると色っぽいお姉さんタイプの女性がミルヴォア・ムーサ選手で、ぶりっこタイプの女の子がチェルローニ・デュカキス選手だという。
 二人ともこの【ウェットファイト】の人気選手だという。
 この【ウェットファイト】は元々、カノンが救出活動を行っているはずの惑星アクアで流行っていたものが惑星ウェントスに伝わったもので、惑星アクアは【歌優(かゆう)】が流行りだしたので衰退したため、惑星ウェントスの方に定着したイベントだと言う。
 吟侍の見立てではミルヴォアもチェルローニもそれなりに鍛えているのではあるだろうが、特に際立った力を持っているという感じでもない。
 そもそも、惑星ウェントスを支配している絶対者アブソルーター達のレベルを大きく超えてしまっている吟侍達が楽しめるような戦いになるとは思えなかった。
 だが、戦いが始まって見るとその面白さのベクトルが吟侍達が思っていたものと違っている事に気づいた。
 ソナタは、
「さ、最低……」
 と感想を言った。
 彼女の反応は予想出来たのでエカテリーナは来るなと言っていたのだ。